事務局ブログ 2022年5月
折々に貴重なご意見や「あかね」の感想を頂戴している京一中OBの方のお便りに「…さて、その昔からの柳が移植されて今も大きくなっていると思います…」との一節があり、中庭を確かめるとヒョロっと頼りなげな柳の木が2本。標示板には「シダレヤナギ、京一中の吉田校舎(明治30年建設)の校庭に植えられた柳が近衛中学校内に『一中の柳』として現存しており(※)、平成14年(2002)、母校の新校舎誕生を機にここに移植された」との来歴が記されています。
造園業を営む卒業生に急ぎ診断してもらったところ「奥の1本はダメ。手前の木は添え木や根回りの土の入れ替えなどをすれば保存可能」とのことでした。周りの木々が茂ってしまい、十分に日が当たらなかったことが原因。注意や管理を怠っていたことを反省させられると同時に、「虫の知らせ」ともいうべき京一中OBの方からの「テレパシーの警告」に改めて感謝した次第です。この「一中柳の保全」は記念事業の一環として行われます。